燕燕挿圖公司

いつから私が魚を使った寿司のとりこになったのかは
よく覚えていない。
けれど、いいお寿司屋さんへ連れて行かれても
最初の頃は手をつけなくて、父に強く勧められるまでは
カワイイものばかり口にしていたように記憶している。

そんなカワイイモノの中で一番のお気に入りは

「おいなりさん」

いなりずしのことである。

それもよくばりにいろんな具が入っているものより、
シンプルさで勝負！な胡麻だけが入っているものが一番好き。
（安上がりやな）

ジャンボいなりなど一気に食べられないような巨大なものより、
二口以内で口の中におさまってくれるものが好き。

何度か上海で作ったが、
まだ懐かしの満足味には到達していない。

それっていつのことになるのかな。