鉄わん波平
2009.12.10 Thursday
その昔、『サザエボン』というマスコットキーホルダーが流行った。
阪急十三駅西口の喜八洲本舗の斜め向かい側、
銀行のシャッター前に兄ちゃんが売りに来ていて
(だから日曜日にしかお店が来ない)
後にその人が「TOY魔人」という人なんだと知った。
駄菓子屋さんでよく見かけたような懐かしのおもちゃが並ぶ中、
顔がバカボンのパパで、髪の毛と体がサザエさんだから
「サザエボン」
1つ1つ手作り。それぞれサザエさんとバカボンのパパの
マスコットからパーツを切り出して組み立てるところから
かなり精巧に接着されているものの手作り感いっぱいで、
このテのものによくあるうさんくささのようなにおいは
感じられなかった。
そう、私も2、3個買ったことがあるんだな。
他にも鉄腕アトムのボティに波平さんの顔がついた
「鉄腕波平」というキャラクターがあって、
アトムの頭部分がカツラとしてセットできるという
波平さんには大変失礼だが、かなり手のこんだものだった。
それが流行ったことが起源なのかどうか知らないが、
数年経ったある日、バスで梅田へ向かう時に十三の交差点で
とんでもない看板を見つけた。それがコレ。
ええの、これってええのん!?と気にしていたら
ある日姿を消していて、そりゃそうだよね、と思ったけれど、
またしばらくすると復活していた。
そのいきさつについてはこちらが詳しい。
☆大阪商工会議所 ニューズレターNo.172(2005年4月)
余談だが、この手作り品の「サザエボン」については
赤塚不二夫氏が発想がオモシロイと静観姿勢をとられたそうだが、
後にこの人気にあやかってとある企業が無許可で
大量生産販売を始める。結局裁判になってグッズも企業も姿を消したそうな。
そう、一体成型タイプのそれはサザエボンであってサザエボンでないのよ。
そして画像を持っていないので説明しづらいのだけれど、
兄ちゃんが作っていた「鉄腕波平」はすごく愛嬌があって
(波平さんだけど)可愛かったが、企業製品は顔も姿もベツモノで魅力ゼロ。
私が買ったアレは今でも実家のどこかに眠っているかもかも。