一夜官女祭
2010.11.27 Saturday
西淀川の住吉神社さんで2月20日に行われるお祭り、
「一夜官女祭」
司馬遼太郎の作品『一夜官女』に出て来る
野里村、それがこの土地です。
このあたりは「難波八十島」と呼ばれた地域の一つで
私の実家の地名も島がつきますが、
とにかくこのエリアは「X島」と島の名が多いところです。
あの阪神淡路大震災の時も淀川に近いエリアは液状化現象に
悩まされました。
そもそも淀川、大和川、武庫川などが運んで来た土砂によって
できた土地ですから、水とはきってもきれない縁で結ばれています。
当然水害(だけでなく風害も)に悩まされ、
水禍が起これば悪疫にも悩まされるわけです。
そこから神(神の名を騙る狒々神)の怒りをなだめようと、
女性が生け贄として捧げられることになる、
それがこの祭のもととなっています。
今はこの官女に選ばれるのもウレシイお話ですが、
もとはとても悲しい話なのです。
☆大阪のまつり 一夜官女 住吉神社
(大阪府神社庁)
☆野里住吉神社 一夜官女祭
(のりちゃんず)
ねんのため、実際には絵のようなカタチの移動はありません。
象徴するものを集めてみました。
後ろの箱は生け贄にされる女性が入れられた「唐櫃」
女の子の後ろの紅白の紐のようなものは、
実際には桶に入れられて運ばれます。
ぐねっと曲がった大きい物は龍の体を表しています。