+--[18] 機内食三昧--+

 中国へ入国するためには、査証がいる。
日本では、招聘状なしには個人で直接査証を申請しに行くことができなかったので
何かいい方法がないかな、と思っていた。
というのも、旅行社へ支払う手数料があまりにも高かった(と当時は思っていた)のと、
1週間かかるからであった。そこで、香港を経由して入国する方法をとることにした。

 香港でなら、直接査証を取得することができる上、日数も1日と短い。
格安チケットを扱う旅行社で一番安い香港片道チケットを手配する。

 大韓航空、ソウル乗り換え台北経由香港行き。

 安いが時間はかかる。直行便なら伊丹からそのまま南下していくが、
ソウルへいったん飛ぶので北上してから南下するかたちになる。
でも、どちらにせよ1日つぶすことになるし、ソウルなんてこんなことでもなければ行くこともないので、
ま、いっか、と安易に考えた。

 香港で安くて安心なホテルを確保する自信がなかったので、旅行社で予約を入れる。場所は悪くない。

 いよいよ出発。機内サービスも食事も美味しい。
う〜ん、大韓航空っていいかも、なんてのんきなことを思っていたのも最初のうちだけ。

 1時間後、ソウルで乗り換えのために一旦飛行機を降りるが、
そんなに時間もないので、ちょこっと土産物屋の商品を見物するだけで移動。
すぐに次の飛行機に乗る。と、しばらくしてまた食事。う〜ん、ちょっと苦しいけどまだまだいけるかも。
なんてまだ余裕面。

 ほどなくして台北に着き、一旦降ろされる。
文字が繁体字なのと右から左へ読むのとで、なんだか不思議な感じがした。
台北で降りる客人と乗る客人、手続きが完了したらば、さあ出発。

 ここでまたまた食事が出る。も〜かんべんしてくださ〜い。
長時間飛行機に乗る人たちの気持ちを少しだけ感じることができた時間だった。

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