銀婚
思えば、
一緒に旅行していた友人と喧嘩をしなければ、
一人で南京路を歩いていなければ、
私たちは出逢うことはなかったのかもしれない。
思えば、
大学卒業後3年間は留学できないという足枷がなければ、
6月にあの惨事が起こらなければ、
私たちは結婚することはなかったのかもしれない。
後に、
彼は私が上海に来るのを待っていたのだと言われた時、
それまで胸につかえていたものがスッととれた。
時代が時代だっただけに、
白馬の王子さまではなく、詐欺師の王子さまなんじゃないかと
思ったことも正直あった。
それでも共に歩いて行く道を選んだ。
25年、ありがとう。
次の25年まで共に歩いて行けたら嬉しいな。
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