上海燕樂堂

イツモココロニタイヨウヲ

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日本へ出発

先日上海の家へ帰って来ていたけびのスーツケースが
とんでもなくでっかくて、大阪へ戻るのに詰める物がないから
あまりにもスカスカなのを見て、スーツケースを交換してもらった。

我が家にある一番大きなスーツケースでも、
今回日本へ持って行く額20個はおさまらなくて、
でも、彼のそれにはきれいに収まった。

わーい、わーい。

今度上海へ額を持ち帰る時には、このスーツケースは
メルボルンへ飛んでしまっているんだけど……、まいっか。

普段上海から大阪へ飛ぶ時は、
28インチのスーツケース1つだけを持って行くが、
今日はけびのその巨大スーツケースプラス28インチの2個口。
それも普段は乗らない正午の便。

公公が心配してナイアガラさんに送らせようと強引に起こしにかかる。
いや、その必要は無いからと何度言っても聞いてはくれない。

午前様で帰宅した彼とは話を済ませており、
「朝は見送らんけど、気をつけてな」と挨拶ももらっていた。
だいたい、空港まで自力で行けなければ、
空港から実家までも行くことができないわけで、
公公の優しさには大感謝だが、起こさないで欲しかった〜。
だって今日は家から空港までタクシーに乗る気まんまんなんだもん。
リニア乗らないんだもん。万一気が変わってリニアの駅まで送ってやるって
言われても、それは困っちゃうんだもん。

結局、小区の入口までスーツケースを運んでくれてお別れ。

ゆうべ「そんなにたくさん額持ってったら税関で税金とられるで」と
言われたが、売りもしないのに何で課税されるんよ〜。
何やったら税関で三人展のハガキ出して見せる?

タクシーの運転手さんは話好きのオモシロイ人で、
「滴滴打車」で表示された車のナンバーと実際の車のナンバーが
異なることに対しての説明から始まり、万博タクシーのメンテ料と、
普通車のメンテ料の違い、春節に休んでも休まなくても会社へ支払う
費用は同じなので、春節休暇中も働いている話などなど、
道中楽しませてもらった。

空港は、連休3日めながら結構混雑していて、
人民さん皆さんリッチに海外へお出かけ。
ええなあ、羨ましいなあ。

……ってアナタもお出かけでしょう?って思うでしょ?
私のは帰省ですから、帰省。
今持っているパスポートのスタンプ、
浦東と関空しかないんですよ、奥様。
昨秋香港へ一度飛んだけれど、今香港はスタンプ押さないし。

チェックインカウンターで手続きをして、
さあ、移動だと思った時、
カウンターの隣にある小部屋で荷物検査を受けてくれと言われた。
その時は何がひっかかったのかわからなかった。

時々、小部屋を出たり入ったりする外国人を見かけるが、
まさか自分がその部屋に入ることになるとは思いもよらず、
中へ入ると、ちょうど私のスーツケースの一つが運ばれて来た。
額以外の荷物が入っている方だ。

机のそばにあるスクリーンにX線写真が出ていた。
何やら四角い物体が青く表示されている。

それを見た瞬間、何がひっかかったのかわかった。

白象電池

今回、白象電池をお土産にしようと、
単3電池をケース買いして持っていたのだ。

係員の人に見せながら「この電池は持って行けない?」と
たずねてみると「没問題」と答えが。
リチウム電池ではないので、問題無く持って行けるという。

まあ、こんな大量に電池を持って行く人なんて普通いないからね。
X線通せば、何やらアヤシイものに見えるしね。

お騒がせいたしました。

MU20150221

その後は特に問題もなく、飛行機に乗り込むと、
私の座席に中年の女性が座っている。
私の顔を見るなり、座席を換わってくれという。
その女性が私に話しかけた時にかぶせるように
隣の若い男性が自分も席を換わってもらったんだと言った。

わざわざ前の席を予約したのに、後ろの方の、
すでに人民さんたちがわちゃわちゃ騒いでいるところに
所在なく座るのは耐えられない。

残念ながら私はそんなに心のひろーい人では無いので、
「この席は、昨年チケットを買った時にわざわざオンラインで
指定した席なの。だから換えません」

自分で言いながらいけずやなーと思たけど、
「私たちの楽しい旅を演出するのを手伝ってくれてもいいでしょ」
的なノリに「中高生じゃあるまいし」と思ってしまったから仕方ない。
後の二人はどうするのかなと思いながら、席は譲らなかった。

離陸し、ほどなくして食事の時間になった。

私の隣席の若い男女はカップルなのかと思っていたが、
どうもそうでもないらしく、じゃあさっきの中年女性は誰の何?
なーんてことを考えながら食事を始める。

けびちよと同じような年だと思われるその二人の食べ方が
あまりにもひどくて、トレイの上はどう見てもカートに戻すことを
想定していない散らかしよう。
男性はブランド品を身にまとっていて、
スタイルからそれなりの富裕層の子女のように見えたが、げんなりした。
けびちよがトレイの処理をきちんとしているかどうかが
急に心配になってしまった。

やがて飛行機は関空へ。

税関では額が問題になることもなくスムーズに通過して、
めでたく梅田へ向かう空港バスに乗り込む。

空港バス150221-1

座席は中華系韓国系の皆さんでいっぱい。
私は初めてお手洗いの真横という席に座った。

空港バス150221-2
機内で日本人の自分が少数派になることは想定内。
なんせ乗った飛行機がMUだから。
だけど、空港バスに乗ってもなお、少数派になるとは
思ってもみなかった。

オソルベシ、春節休暇。

これから何が待っているのだろう……。
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