上海燕樂堂

イツモココロニタイヨウヲ

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血圧計よ再び

今日の果菜村さんの取材がキャンセルになったので、
一昨日診察の予約を入れておいた中医の先生。

普段、とってもエキサイティングな喋りと行動をとる
上海人のおばちゃんに囲まれることが多いので、
彼女のように穏やかに話をする上海人女性に会うと、
(せやんな、大阪の女の人かて、猛獣使いの人ばかりやないし、
上海の女の人かておんなじことやん。)と、気持ちが落ち着く。

もう50歳に手が届きそうなところまでくると、
30代のように「負けへんで〜」と
ガツガツモードで対峙するのも辛いもの。
ちょっと日本のバラエティー番組が土豆だの優酷から消えただけで
大阪に帰ろうかと思ってしまうほどだもの。
(だからといってネットテレビを導入しようという計画は無い我が家)

さて、これまで12年の上海生活の中で中医系の病院は、
曙光医院や気功研究所へも行ったし、
いくつかのクリニックについて人から話を聞いたこともあったが、
どうもココへ行くぞ!と思えるところに出会えずにきた。

かといって、もう東方医院の普通門診へは行きたくないし、
交通の便が悪いところ、費用が桁違いにかかるところ、
西洋薬をてんこ盛りに処方したがる医師の元へは行きたくない。
決して西洋医学は否定しない。
ただ、現在それを用いて人を診る人たちの医師としての意識や、
薬に対する考え方に納得いかないものがあるだけだ。

問診や触診をほとんどせずして、
化学検査の結果数値だけで診断したがる医師に何人も会った。
診療科の横の繋がりが無いのか、その医師の頭の中に
自身の専門外の分野の疾患についての知識が無いだけなのか、
発想が無いのか、まあとにかく「こんな症状なんです」と言うと、
それに対処することしか考えてもらえないことがほとんどだったので、
病院へ行くことそのものをやめようと決めてからは、
不調を感じるとその原因を素人なりに考え(結局は自分の体)、
それに対処するようにしてきた。

しかしながら、自分で自分の体の声を拾いきれず、
持て余してしまっているのが実際のところだったので、
ここでそろそろお医者様を通して自分と向き合ってみるのも
いいんじゃない?と老天爺が段取りしてくれたのだと思って
受診してみた。

そこで知った意外な事実。

昨年、婦人科治療の際に処方してもらった薬(中成薬)、
それが私の体にはあっていなかったこと。

服用し始めてから明らかに体に変化が出た部分があったのだが、
医師には、それが薬が原因だと理解してもらえておらず、
私が納得いく説明を得ることができないままだった。

それがここで一気に解決した。
中身は中薬だが、中成薬は西洋薬のように用いられることが多い。
中医がこの薬を処方する場合と、西医(西洋医学の医師)が
この薬を処方する場合とでは、診ている範囲もしくは、診方が
異なるわけだ。
言われてみれば不思議なことではない。
ただ、当時はそこに思い至ることが無かっただけ。

まあ、それはさておいて。
ずっと蓋をしてきた状態の血圧問題を
いい加減ちゃんとしないとねという数値が上がって来て、
先生に「本当ならすぐ点滴ですよ」と言われてしまうほど
数値が上がってしまっていた。

病院に通うのをやめてからもしばらくは血圧をはかっていたが、
必ずしも朝イチとは限らず(当時は、朝食も三種類時間差で
作っていたからと言い訳してみる)、そのうち公公の血圧計が壊れて、
私のそれをあげてしまったので、そこからはズボラ街道まっしぐら。

少し前に夫が人からもらったと、Bluetoothでアプリと連動させられる
血圧計を持って帰ってきて私にくれたが、
教えてもらったアプリはiOS環境下のもので、
私が部屋で使うと彼のiPadにデータがとぶので、
それもイヤだなと思い、そのままにしていた。

Bluetooth対応血圧計

老天爺が「もうあかんで」と、この血圧計を私に見せつける。

調べてみると、
Androidでもこの血圧計に対応するアプリがあることがわかり、
早速インストールしてみる。
何と便利な世の中よ。

これでもう自分が見たくなかった自分を避けることはできない。
しばらくは、西洋薬と中薬を併用して服用することと、
朝晩の血圧測定が日課。

まずは休もう。
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