上海燕樂堂

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中日大学生芸術交流展

中日大学生芸術交流展2

ぎゃらりぃ西利さんでの三人展の最終日、
祐三子さんの知人で有恒会の森本さんが来てくださった際、
私が上海在住ということを知ってとある展覧会の紹介をしてくださった。

中日大学生芸術交流展1

有恒会というのは大阪市立大学の同窓会で、
紹介してくださったのは、市大府大上大の三校の学生の交流を
目的に開催されるという交流展。

これは予定に入れとかなあかんでしょ。
学生の交流となったら、何か新しい出逢いがあるかも。
ちよちよにも知らせておいた。

初日の今日、
ちよちよは芸術系のオトモダチとお昼から上海大学へ、
私は彼女たちが大学に着いたであろう時間を見計らって家を出た。

上海大学の本部には初めて足を踏み入れる。
元上海工業大学だった延長路校区にしか行ったことがないので興味津々。

家から大学までは、意外と短時間で行くことができることもわかる。
ただ、静安寺からの7号線に乗っている時間が退屈で退屈で。
駅から地上へ出るとすぐに大学の北門なのは嬉しいが、
感覚的にはやっぱり遠い。

上海大学北門

記念に北門撮影。
自動車がたくさん停まっていて、正面にまわることができない。残念。

中日大学生芸術交流展3

あ、案内板が出ているよ。
歩きながら確認できるように写真におさめて、いざゆかん。

中日大学生芸術交流展4

駅から便利なエリアは生活区域。宿舎が公団住宅のように建ち並ぶ。
お花がきれい。

中日大学生芸術交流展5

銭湯や食堂を過ぎると、川が流れていて(それも結構大きい)、
なかなか図書館へはたどり着けない。

中日大学生芸術交流展6

華師大の中北校区だけでも結構な広さだと思っていたが、
やっぱり全然規模が違うんだな。
なんせ私が通っていたのは上音だから、この広さにはついていけない。

もうそろそろ見えてもいいよね、図書館。

中日大学生芸術交流展7

おおー、見えた見えた。

中日大学生芸術交流展8

でっかいどう、北海道(失礼シマシタ)。

それらしい看板が外から見えなかったので、正面の入口から入ってみる。
銭偉長さんの像が出迎えてくれたが、
カードがないとゲートを通過出来ない仕組みになっていた。
これは入口間違えたな。

入口に立っていた守衛さんにたずねてみると、
確認してくるよと中へ入って行ったが、どうも会場へ繋がるドアが
締められていたらしく、外からまわってね、と
わざわざ外まで案内して教えてくれた。アリガトウゴザイマス。

階段をおりて、建物に入りなおす。
バナーがひっそりと立っていた。

中日大学生芸術交流展9

建物の中に入って2階を見上げてみると、学生らしき人たちの姿がちらほら。

中日大学生芸術交流展10

あれかなと思いつつ行ってみると、
そちらは別のイベントが開催されていて、
中日大学生芸術交流展は右側だった。

森本さんに紹介していただいた原田さんはいらっしゃらないみたい。
ご縁が無かったかな。

そんなことを思いながら作品を観ていたら、
どこからか年配男性の日本語で話す声が聞こえてきた。

受付の方を見てみると、きっと原田さん!と思える男性が。

思いきって声をかけてみる。

わーい、原田さんにお会いできたよん。

経緯を説明して、原田さんにご挨拶。
今回の展覧会開催までのお話などうかがう。

作品の水準がどうこうという美術芸術の専門的な交流ではなく、
人と人の交流の繋ぎ手として作品が存在し、
若者の交流、彼らが主体となって考え行動するための支援を行う、
それが原田さんの姿勢だった。

第一届中日大学学生文化芸術交流展(2014年10月15日)
上海にかけるヒト
 社団法人 日中産業交流協会 常務理事 原田 利明 氏


大人がハラハラするぐらいに勢い良く走る学生というのは
今の時代にもきっと存在するはずなのだが、
なかなか出逢えないのが現状で、
与えられたものに対して走るのではなく、
自分たちが創り走るという状態へ後押しするのは
思いの外難しいようだ。

いったん走り方を覚えてしまえば、
きっとそれぞれの胸の中にあるものをカタチにしていくことも
容易いのだろうけれど、その経験をする機会を子どもたちが
持っていない(或いは機会に出逢えていない)のは、
私たち大人の責任が問われているのだと思う。
子どもたちを非難するのは簡単だ。
でも、子どもが勝手に受け身になっていたり、
責任を負わないわけではない。
子どもを育てたのは誰。
「何とかちゃんのお母さん」ではなく「私たち」だ。

原田さんはこれまでの経験を活かすカタチで
その「私たち」の仕事の一つとして
この交流展を手がけられたわけだ。

会場でスタッフとして待機していた
大阪からの学生さんたちに声をかけてみた。

上海の印象はとても良かったようで、
意外にも「食事が美味しい」という声までもらった。
(人によっては全く食事があわなかったようだが)
言葉が上手く使えない中で積極的に交流もはかっている様子。
嬉しいかぎりだ。

上海は中国の中でも特別な場所で、
ここに立って「中国」をわかったつもりになるのは
非常にキケンだとも思うが、異文化に触れて
それに興味・関心を持つことができたということが、
交流を長く続けて行くことの第一歩と考えれば、
とても喜ばしいことだと思う。

この交流が長く長く続いていくことを願ってやまない。

「中日大学生芸術交流展」は、3月29日(日)まで。

*中日大学生芸術交流展
 ・会期:2015年3月27日(金)〜3月29日(日)
     9:30〜16:30
 ・場所:上海大学図書館
     上海市宝山区上大路99号
      地鉄7号線「上海大学」2号出口
 ・入場料:無料
 ・主催:上海大学社区学院
     上海大学書鏡山房書法協会
     大阪市立大学美術部(青桃会)
     大阪府立大学美術部(翠陵会)
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