シャンハイクラシノテチョウ

上海老婆生活指南と*tsubameのめ*の内容を統合
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あつあつ豚まん

2004.06.20 Sunday | 旧*tsubameのめ* > たべるもの

豚まん2
一般に南方は米食と言われますが、
上海では包子もよく食べられています。
肉包も菜包も朝食の人気者。
食べもって歩く人の姿をよく見かけます。
豚まん1"
ところでこの店の豚まんは中身がちょっと違います。
看板にもあるように「湯包」なので肉餡の他にたくさんのスープが入っているのです。
そうお馴染みの小籠包のように。
豚まん3
私は毎日の通学時にバスからこの店を見るのですが、
いつ通っても人でにぎわっています。

どれどれ、私も食べてみよう

と買ってみたらば、
いきなり大量のスープが出て来て袋の中に。
外の生地は小籠包のようには薄くはありません。
二重構造になっていて中に1枚薄い皮があり、
その中に肉餡としっかりした味のスープが入っています。
その様子を皆さんにお見せしたかったのですが、
何個切ってみても上手く撮れずじまい。
どうぞご自身の目でお確めください。

ちなみに名前は「阿拉湯包」、「阿拉」は上海語で「私達」の意味。
彼らの湯包をぜひお試しあれ。
*阿拉湯包*
延安東路373号 午前6時〜午後6時
浙江南路と西藏南路の間、蔡同徳の隣

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最初に取材を申し込みに行った時、店のおじさんに
「雑誌に載せる?そんなもん、いらん、いらん、とっとと帰れ!」
と名刺もろとも追い返されそうになってしまいました。

彼は、私が雑誌に広告を載せてやる、と言っていると勘違いしたのです。

広告となれば当然有料、そんな金は払わねえから、さっさと帰りやがれ、
そういうことだったのです。

そこで、そうじゃなくて、このページに紹介したいから、
写真撮らせてくれたらいいの、あなたたちには何にも関係ないことでしょ。
(よく考えてみれば「関係ない」わけはないのですが…直訳するとそういうこと)
と説明してようやく、
「じゃあ、好きにしろやい」
と許可を取ることができました。

しかし、時すでに遅し。私の目の前の湯包は皆売り切れてしまい、
奥でたくさんのおっちゃんと兄ちゃんたちが
せっせと作っているものが蒸し上がらないと写真を撮ることができません。

 え〜ん、どないしよ〜っ。
とべそをかいてみたら、
 「ほな明日の朝来いや。7時頃やったらちょうどええで。」
とあまり嬉しくないお言葉。
しかし、そう言ってもらえたので、
じゃあ、明日の朝ね〜と言ってその日は退散し、
翌日、朝7時ちょっと過ぎに店へ行って撮ったのがこの写真なのです。

朝から豚まんを3個持って大学へ行き、なんとか中の写真を撮ろうと
紙皿に割ってのせてみたのですが、どうやっても美味しそうにはみえず、
中身の写真はあえなく断念したのでした。

老師には「つーは朝食の時も仕事するんだねえ」と笑われてしまいましたが、
登校前から取材というのは流石にねえ…、と苦笑するしかありませんでした。
写真では「買二送一」となっているのですが、
すでにこの開店キャンペーンは終了していて、
二個買ってもおまけはつきませんのでアシカラズ。
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2005/03追記
なんとこのお店、去年のうちに二度も店名が変わってしまいまして
豚まん屋には違いないのですが
取り扱い商品がすっかりかわってしまいました。
でも、売り子の女の子は同じ娘なので、
加盟する会社を変えただけのようです。
湯包、おいしかったのにな…。
author : 二姐 | - | trackbacks (0)

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