シャンハイクラシノテチョウ

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[火考]麩ステーキ

2006.12.07 Thursday | 旧老婆生活指南 > レシピ

[火考]麩ステーキ
[火考]麩(kăo fū)といえば四鮮[火考]麩、
上海ではおなじみの家常菜(家庭料理)ですが、
この[火考]麩、
他に使い道はないのだろうか、と常々考えていました。

というのも私は四鮮[火考]麩が大好きなのですが、
子どもたちが見た目だけではなく食感を嫌って箸をつけないのです。

最近になって大森一慧さんの本を読むようになったのですが、
そこに「小麦グルテン」を原料にしている
「コーフー」なるものに関する記述が出てきました。

あれ、これって[火考]麩のことやんねえ。

なんでもこれをお肉の代わりにいろいろ活用するようなので
じゃあ何か一つ試してみましょう、と作ってみたのが
今回の[火考]麩ステーキです。

とはいえステーキにしてみよう、と思って買ったものではなく
いつもの四鮮[火考]麩用に冷蔵庫に置いてあったものなんですが……。

そして中国以外のエリアにお住まいの皆さんにはごめんなさいです、
日本で売られているコーフー(こうふう)がどのようなものなのか
実際に手にとってみたことがありませんので、
今回のものはあくまでも上海で手に入る[火考]麩の話です。

◎材料
[火考]麩*[火考]麩(生タイプ)
  干し[火考]麩の場合は
  一晩ぐらい
  水につけてもどします
*生姜
*醤油

◎作り方
1.[火考]麩はいったん5分ぐらい茹でる
  ゴミやえぐみをとるためですが、普段そうされない方はしなくて大丈夫。
  もしかすればここで塩を入れて茹でると身がしまるかもしれませんね。
2.茹でた[火考]麩の水気をきる
3.[火考]麩をお好みの大きさにカットする
  今回は5ミリ厚の幅2センチぐらいにカットしました。
4.ボウルに生姜をすりおろし、醤油を加える
5.4.に[火考]麩を入れ手で軽くもむようにしながら味をつける
  別に焼き肉風なサイズにカットしたものも用意していて、
  そちらはこのたれにつけ込んでいますが、
  今回のものには少しだし汁を入れてのばしてみました。
6.フライパンを熱して油をうすくひき、[火考]麩をしっかり焼く
  粉をはたいてやればより表面がパリッとしますがお好みで。

表面をカリッと焼いてやると、より牛肉の食感に近くなります。
そして中は柔らかい脂ののった肉のような感じです。おもしろい。

油で揚げるのもいいかもしれませんが、
なんせ[火考]麩はスポンジのようなものですから、
油があればある分だけ吸ってしまいます。
焼くときも揚げるときも油の量には要注意だと思われます。

大根おろしで食べるもよし、
トマトソースで食べるもよし、
もちろんそのままでも美味しいです。

肉食怪獣の人にオススメできる一品です。
author : 二姐 | - | -