シャンハイクラシノテチョウ

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TEA Camellia

2005.11.30 Wednesday | 旧*tsubameのめ* > TEA Camellia

ロールキャベツランチ

もうずいぶん前に友人から紹介してもらっていた
TEA Camellia」へ今日ようやく足を運ぶことができた。

今日のランチは「ロールキャベツ」。

私が子供の頃によく食べたトマトソース仕立てではなく
あっさりしたスープ仕立てで、とても食べやすい。
そして往々にして外食でロールキャベツを食べると
胆嚢の無い私は胸焼けをおこすのだが、
またくそういうこともなく、味が濃くなのも嬉しかった。

写真には無いが、お茶と林檎がついてきて締めて38元なり。
これまた写真には無いのだが、最初にお茶と一緒に出てくる
ミニおてふきがなかなか「有意思」で、
なにが「有意思」なのかといえば、
店内の雰囲気にはちょっとあわないんですが、と思う
十二支の絵が1つずつついていることと、
ほどよすぎる濡れ加減(つまりは水気が多すぎ)で、

これは何ゆえ採用されたものなのか、と
友人が老板に問うてみたところ、
私たちが想像しなかった答えが返ってきた。

「においがしない」

そうなのだ、上海のレストランで出されるお手拭きは、
紙のものも布のものもとにかくにおいがする。
本来「匂い」と書くべきところなのだが、
はげしく食事の邪魔をしてくれるのでここは「臭い」とするのが
正解なのだろう。

それに1袋1袋に描かれた十二支が、複数の人で来店すれば
その人数分だけの種類並ぶことになり、話に花が咲く、とも言う。

なるほどー。

私たちは感心しきり。

老板は妙な野心を感じさせない、物腰の柔らかい、かといって
決しておかまさんモードな柔らかさではない実にあたりのよい人で、
何かを解説してくれる時にも嫌みを感じさせない。
それはきっと自身が自信を持ってすすめるものであっても
その自信をひけらかさないからだろう。

友人たちがあしげく通いつめる理由がそこにあるような気がした。

ミルクレープ

これはミルクレープ(32元)
私は友人のオーダーしたものを一口だけもらったのだが、
クレープ生地の加減もよく、
なんといってもクリームがべたべたと甘かったりせず、
ほどよい甘さ。
病みつきになるのも理解できる。

チョコレートケーキ

お次はチョコレートケーキ(32元)
こちらも別の友人がオーダーしたものを一口よばれてみる。
しっとりした食感がよい感じ。
チョコレート好きにはたまらないだろう。

そして私ともう一人の友人が頼んだのがこのチャイ。
TEA Camelliaのサイトを見た人でないと知ることができないという
「裏メニュー」。

チャイ

チャイ(60元)はたっぷり甘くした方が美味しいというが、
今日の私はあまり甘いものを欲していなかったことと、
カフェオレボウルの横にちょこんとかわいいクッキーがついていたので
砂糖はパスしてそのままでいただく。美味しい。

昼食より高いお茶をいただくのはかなり贅沢だが、
これは十分納得できるお値段。
本来私はコーヒー飲みではないので、
コーヒー好きの人たちと出かけると
申しわけ程度にある紅茶メニューの中から
妥協に妥協を重ねた状態で何かを選ぶことになることが多いのだが
ここにはたくさんのお茶があり、
コーヒー好きにもお茶好きにも選択肢がいろいろあるので
とてもうれしい。

最後に彼女たちの"熱烈recommend"だった「木柵鉄観音」を
25グラムだけ買って帰ることにする。

これは台湾の木柵(台北郊外)というところでつくられている茶葉で、
以前に何かで読んだところによれば、
安渓鉄観音の苗木と製法がが20世紀初頭に台湾に伝わって
つくりはじめられた種類らしいものの、
後に独自の製法をあみだすこととなり、現在に至るとか。
機会があれば手に入れてみたかったのだが、
こんなに簡単に入手できるとは思ってもみなかった。

家で早速煎れてみる。

大変飲みやすく、すっきりした渋みとまろやかな甘みが美味しい。
3煎目あたりから病みつきになってきて、
ちまちまお湯を足すのが面倒になり、
その茶葉をマグカップに移しかえて
普段どおりがぶ飲みモードに切り替えても、
毎回違う味わいでかなり楽しめた。

お店にたくさん人が集ってこないと困るけれど、
こんな楽しい隠れ家が人であふれかえるようになってしまうと
ちょっと寂しいかも、などと思ってみたり。

上海の街の喧噪に疲れた時にはぜひこちらへ。
きっとまた明日からがんばれることだろう。

TEA Camellia
上海市延安中路915号(上海展覧中心南向い)
TEL:(021)6289-3737
営業時間:11:30-22:00(ラストオーダー21:30)
休日:不定月曜日
バス:48、49、71、127、548(銅仁路)
   01、71B、925、936、滬青、滬朱(陝西北路)
http://www.tea-camellia.com/
中国茶教室やお茶の試飲会などもあり。
詳しくはメールにて。
BAR Camellia
2005年12月1日より、
毎週木・金・土曜日限定(〜24:00)にて営業開始。
author : 二姐 | - | trackbacks (0)

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