シャンハイクラシノテチョウ

長楽路といえば古い建物の懐かしい街並を残しながらも
新しいものをどんどん採り入れているおもしろい通り。
その中でも陝西南路から錦江飯店のある茂名南路へ続く通りには
美しい旗袍を仕立ててくれる店がたくさん並んでいます。

その店店の間にちょこんと並んでいてなおかつとてもにぎわっている店が
「台湾風味小吃（SILVER HORSE RESTAURANT）」、
この店の名物は台湾の家庭料理・豚肉のかけご飯
『魯肉飯（lǔ ròu fàn）』です。

魯肉飯は作り手の数だけ違う味があると言われ、
使う肉の部位や刻み具合、味付けの仕方もさまざまで
それぞれに「家の味」があるようです。

このお店の魯肉飯は、見た目よりもあっさりしていて、
味もしつこくありません。
私はひき肉や脂の多い肉が苦手（体が受け付けないという意味）で、
食べると必ず胸焼けをおこしてしまうのですが、
これを食べきってさらに面筋の肉詰めも食べましたが
午後は何事もなく過ぎ去っていきました。

スープを頼むのもいいのですが、
ここでは味付け控えめの茶碗蒸し
『蒸蛋（zhēng dàn）』がおすすめ。

卵のおいしさはそのままに、蒸し加減がよく食べやすい一品です。
ただ、具があるのかないのかわからないぐらいさびしいのは減点、かな。
量がたっぷりあるので、お友達とわけっこするのもいいかも。
食べる時は一度下から混ぜておくと味が均一になります。

★台湾風味小吃（SILVER HORSE RESTAURANT）
上海市長楽路203号（陝西南路と茂名南路の中間）
26番トロリー「陝西南路」
TEL：（021）5403-9477
営業時間：11:00〜24:00
＊魯肉飯：6元
＊蒸　蛋：3元

B級グルメでございます。

「韓国風味里脊肉餅」という看板につられて
2つほど試しに購入してみました。

餅（bǐng）はどちらかというとパサつきのある食感で
しっとりではなくもさっとしています。
それを温める意味もあるのでしょうけれど、
切り込みを入れる前に油でさっと揚げていました。

切り込みを入れたらおばちゃんは私に聞きます、
「甘いのがいい？ちょっと辛いのがいい？」

本当はいろいろ聞いてみたかったのですが、
お客さんがたくさん待っていたので
「じゃあちょっと辛い方で」とだけ答えて
できあがるのを待ちました。

はけでたれを餅の内側に塗り塗りします。
机の上に白ごまだれっぽい色のたれと
唐辛子が入っているたれがありました。
甘い方を頼むとごまだれ風のたれだけを
塗ってくれるのではないかと思われます。

そこに細切りにした「里脊肉（lǐ jǐ ròu）」を
挟み込みます。
「里脊」とはヒレ肉や背ロース肉のことを指します。

おばちゃんは餅に切り込みを入れながら
「こんなに切り込むのはうちだけよ。
よそは肉をちょっとしか入れないために少ししか
切らないんだから」と自慢げです。

そして自慢するだけあってたっぷりのお肉を
挟み込んでくれます。
そこにさらにたれをたらしてできあがり。

写真にはありませんが、紙の袋に入れてくれます。
（持ち帰った時点で紙が油を吸ってしまっていたので
はずして撮影しました）
おばちゃんが作っている間に客は紙袋を手にして待ち、
できあがった里脊肉餅をそこに入れてもらって食べるのです。

あくまで「韓国風」なのか、
韓国にもこういうおやつがあるのかどうかわかりませんが
3元という価格も手伝ってか、
たくさんの若者が作ってもらうのを待っていました。

餅を油に通さないで、
なおかつもっともちもちっとさせてくれたら
もっと美味しいのにな、と思ったり、
野菜がぜんぜん入っていないのは辛いな、と思ったり。

流行り廃りの激しい上海の小吃、
これは続きますかどうでしょうか。

★韓国風味里脊肉餅
上海市浦東新区［さんずいに維］坊路
［山勞］山西路近く、洋Jing中学向かい
1つ3元

大学へ通っていた頃は外食も多かったが
今はほとんど外食はしないので、
こういう店には縁の無いままなんだろうな、と思っていたのだが、
ひょんなことから一時帰国中でもほとんどごぶさた〜な
まぐろを食べることになった。

行ったのは、
数日前から予約しないとだめだというぐらい評判の
まぐろ料理のお店「天家」の浦東店。

お昼のランチメニューから私は「大トロ丼（78元）」

友人は「ネギトロ丼（68元）」

をチョイス。

ごはんの上に刻み海苔がたっぷりのって、
その上にわさびの冠をのせた大トロがどっしり座って登場。

お供についてきたのは冷や奴とお味噌汁。
お味噌汁がちょっと濃すぎなのが気になったけれど、
甘みのある脂ののったトロなんて最後に食べたのはいつだったのだろう、
メインの大トロは期待を裏切らず大満足。

私は胆嚢が無いので、下手なあぶらものを食べると
後で苦しみもがくことになるのだが、
この日は何事もなく過ごすことができた。

上品なアイスクリームのデザート付き。

聯洋の住宅街のエリアだが、
家楽福のある道からはずれているので閑静なところ。
目印はルネッサンスホテルなり。

☆天家浦東店
上海市浦東新区長柳路105号（ルネッサンスホテル向かい）
TEL:(021)6854-5687
URL:www.tei.com.cn

以前『hu-ism』2005年10月号
『恋するピーファー市場カタログ3（上海軽紡市場）』の中で
番外として紹介した中華ファストフード店『真功夫』の
上海3号店となる正大広場店が間もなくオープンします。

ファストフードといえば洋・中を問わず油がつきものですが、
ここの店の特徴は「蒸す」という調理方法。
揚げ物を扱わないことを宣言しており、
健康によく、安くて早い食事の提供を行っています。

私は最近行かないので気づかなかったのですが、
サイトによれば淮海中路の香港広場に上海2号店があるようです。

真功夫
☆丰庄分店
上海市曹安路1685号 好乐厚生商业广场1楼
TEL：(021)6919-2737
営業時間：7：00-23：00

☆香港广场店
上海市卢湾区淮海中路283号 香港广场1楼
TEL：(021)6390-6951

☆正大广场店
上海市浦东新区陆家嘴正大广场5楼
http://www.j-kungfu.cn/

日本のUHA味覚糖のサイトをチェックしてみたけれど
見つけられなかったので、
どうもこれは上海オリジナルなのではないか、と思われる
このチョコレート、

「POLYPHE 悠哈超人」

想像するに「POLYPHE」は
「Polyphenol（ポリフェノール）」からきているのではないかと思われ、
体によいとされる
カカオポリフェノールを意味していると考えるのが妥当なよう。

「悠哈」は「UHA」のこと、
「超人」はたくさん存在する「なんちゃらマン」と呼ばれる、
一般には正義の味方であることが多い者を指すときの呼称の一つ。

例えば、アンパンマンは「豆沙面包超人」。

このUHAの不思議顔のキャラクター、
日本では「UHA坊や」という名前らしいのだが、
上海では何と呼んでいるのかは不明。

そしてチョコレートのパッケージをよく見ると
その「UHA坊や」がマントをつけていることがわかる。
だから「悠哈超人」であるらしい。

パッケージの裏面を見ると、以下のように書かれていた。

突然出現在上海街頭的悠哈超人。他給人們帯来了美味和健康。
「突如上海の街に現れたUHAマン、
彼は人々に美味しさと健康をもたらすのだ」

ってなところだろうか。

外はビターな味わいながら二層になっていて中が少し甘い、かな。
1箱に4つしか入っていないのがツライところだが、
濃い〜タイプなのでこれぐらいが十分なのかも。
（って、いっぺんに一人で食べる気か、私?!）

POLYPHE 悠哈超人
製造：味覚糖食品（上海）有限公司
LAWSON五牛城店にて6.9元で購入