上海における懐古趣味は
外国人だけの特権ではありません。
市街地のど真ん中、
懐かしい匂い漂う長楽路の地下に
130余の「老板」が集まって
構成されている「
都市風情街」は、
1930〜40年代の上海の
「弄堂(lòng dàng)」と呼ばれる
小巷と石庫門をイメージして造られており、
先輩格としては
日本でも有名な「新天地」がありますが、
扱っているものも、店舗スペースも、
そして雰囲気も
もっと老百姓(庶民)寄りの、
本当に弄堂へ来たような雰囲気がします。
老板の年齢層もさまざまで、
大学を出たばかりの青年や、
日本での生活経験のある人、
シンガポール(11号)やアメリカ(66号)から来た人……
ちょっとクセのある人も揃っています。
それゆえに扱っている商品の重複がほとんど見られないことも特徴で、
ウインドウショッピングも楽しいスペースです。
若い女性向けの洋服の店が多いですが、
襄陽服飾礼品市場や七浦路とはちょっと違った趣きがあり、
雑貨もたくさんあります。
レトロ調、エスニック調、アバンーギャルド調…。
中にはTATTOの店(73号)も!
キャラクターグッズの63号ではドラえもんがお出迎え、
タイ雑貨の150号ではリーズナブルなお香セットがたくさんあります。
雑貨の71号ではハンドメイドアクセサリー、
181号は子どもが遊ぶだけでなく
インテリアとしても活用出来る木の玩具を扱っており、
31号では日本から持ち込んだというプリクラや
トランプ型カードのプリントができたりします。
ネイルアート(60号)も楽しんでちょっと疲れてきたら、
81号の「新楽園珈琲館」でちょっとひといき。
この店の老板である周さんと、
133号「三越屋」の老板は日本語が話せるので、
この弄堂の中のわからないことは気軽に質問してみてね。
さらに、長楽路口には「老虎灶飲用水」なる水のタンクが。
昔は家庭に飲用のお湯が無かったので、買って飲んでいたそうです。
ちなみにここでは無料です。
都市風情街
長楽路190号/成都南路26-28号
淮海中路の華亭伊勢丹から老成都南路を北上して長楽路を西に入ってすぐ。
営業時間:午前10時〜午後10時