4号めは秋から冬へ向かう物憂げな
地味色の世界の中にほんのり
心あたたまるものを感じる
収穫色が見える世界。
今号のピーファーは、
知っている人は多いのに
(外国人に限らず)
意外に行ったことのない人が多い
「上海文廟書刊交易市場」
当然ここで扱っている書籍は
中国語のものがほとんどなので
中国語がまったくわからない
となると楽しみもないから、と
思われるかもしれないが、
わからなくても楽しめるものは
いろいろあるので、豫園へ出かける時にちょっと足を伸ばしてみるのもいいかも。
今回困ったのは、取り扱っている書籍の範囲が広い店が
複数あって、どのように取り上げるのがよいのか決めかねたこと、
一番目玉にしたかった店に撮影を拒否され、掲載ができなかったこと。
下見を兼ねて撮影の許可をとってまわっていた時に
「日本人?いらないよ」と追い出されてしまったので、
撮影の日にカメラマンの王小姐が彼女一人で
日本語雑誌であることを告げずに入っていってくれたのだが、
彼女もあっけなく追い払われてしまっておしまい。
ここの老板娘は私をへこましただけでなく
彼女を怒らせるというなかなか手強い人だったのだ。
ちなみにそんなしゃくにさわる店ではあるものの、
ウルトラマン系の本や日本のアニメの画集(中国語訳版)など
子供向けの本が充実しているので、行かれた際にはぜひチェックを。
学宮街の入口から入ってすぐ左。
骨董について書かれた本を置いている、と紹介した
「上海天禾図書有限公司」では、
ずいぶん親切にしてもらい、話の流れで
上海語の会話集の本をもらってしまった。
市場の保安のおじさんや常連客の人たちも混じって
みんなで話がはずんで楽しかったり、
こういうひとときがあるからがんばれるのだなあ、と痛感。
ガシャポンの店は徐家匯にもあって、そちらの方が規模が大きく
フィギュアなどが充実しているそう。
ここの店長は物腰の柔らかい穏やかな男性。
ガシャポンの回転はかなりはやいので、
まめにチェックしているとどんどん散財しかねないけれど
たまにはそんな楽しみもあっていいかな、と思ったり。
文廟路には以前ものすごい数の海賊盤を売る店があったとかで
あまりにもひどいので一掃してしまったらしいのだが、
実はまだ健在。
学校が近くにあるせいもあるが、
ファンシーグッズの店と並んで
通りに活気を呼んでいる源はそういうところにあるのかな、と思う。
年寄りの街のように見えて、
若い力があちこちに溢れている、そんなおもしろいエリアなのだ。
hu-ism 上海風
2005年11月 第四号「土と夕日と、ぬくもりと」
お近くのホテル、外資系クリニック、日系飲食店、
日系住宅、不動産屋、語学学校などでみつけてね。
*特集*
土と夕日と、ぬくもりと
*読み物*
○みんなで書板(かいた)!
「どんな植物を育てたことがありますか?」
○ラオワイの目
「GO,GO!上海ストリート」Lim Huisimさん
○食のある風景 中日比較考
「『行きつけの店』への道のり」山田泰司さん
○匠魂(たくみだましい)
しゅろ編み細工職人・葉邦叔さん
○視覚ism
「静寂をたたえる山々の囁き」楽震文さん
○記憶の散歩
「ある学生街の一角で」中山歩さん
○経済Zoom in
上海POLA・坂本樹志さん
○麗しの空間
浦東シャングリラホテル
○ごはんリレー
○文通しよう。
○仙人の広場
○悩み一本勝負!!
○ヒゲグラフ
○おくにじまん
「海を愛する須磨っ子・兵庫」チャン太さん
○上海人家
*情報*
○娯楽マスター
○上海通
○日誌から。
○恋するピーファー 市場カタログ
「上海文廟書刊交易市場」
○上海暴走族
「テツなあなたが好き。列車を見に行こう!」ともっちー&たっちゃい
☆「ぐるグル」(中とじ)☆
○特集
「そうだ、隠れに行こう。」
○CAFE・俺流
○Men Bar 〜そして仲間〜
○路地裏ぐるグル 〜男の散歩道〜
香港路
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